Alanis Morissette Supposed Former Infatuation Junkie
2,800万枚を売ったとされるデビュー・アルバムから3年を経ての第2弾である。当然のことながら物凄く期待していたのだけれど、なかなかよくまとまった好盤となった。あれだけ売れてしまったのにも関わらず、この人のやっていることは決して俗っぽいもの(もっと言えばミーハーな)ではなくて、私なりの表現を使わせて頂ければ、「本物」なのである。まあ、アメリカ合州国では「本物」じゃないと売れないんだけどね。本作ではより一層俗っぽさ・やや過剰な感情の発露の表明は減退しているように思う。ソリッドなインダストリアル系の楽曲と、ややソフトなアコースティックな楽曲がバランスよく配置されていて、よく計算されているな、と思う。プロデュース能力も大したものです。ちなみに日本国内版にはThe City of Angelsのサントラにも含まれていたUninvitedのデモ・ヴァージョンが納められていて、お買い得です。これまたこの秋の必聴盤でしょう。またグラミー賞をとってしまうんだろうな。(1998/11/04)