altan RUNAWAY SUNDAY
アイリッシュ・トラッドの至宝、altanの第7作。1997年の夏には発売されていたのだが、ようやく日本版が出た。女性ヴォーカルのMairead ni Mhaonaigh(マレード・ニ・ウィニーと発音するらしい。ゲール語は誠に分かりにくい。)がメイン・ヴォーカルをつとめる楽曲とインストゥルメンタル曲がほぼ交互に組み込まれるという構成を持っている。あくまでもいわゆる「トラディショナル」なアコースティック楽器を中心とした穏やかで優しいサウンド形態を持つのだけれど、それなりにかなり意識的にやっているのだろうポップ指向を兼ね備えている。どろどろ土着フォークみたいなものもも少しは入れてくれてもアクセント付けとしていいように思うのだが、ともかくも、良く出来た作品であると思う。なお、ジャケットのデザインが秀逸である事も付け加えておきたい。(1998/06/02)