AUDIOSLAVE OUT OF EXILE
一枚で終わるんじゃないかと危惧していたスーパー・バンドの2作目。2002年発売のデビュウ・アルバムは間違いなくロック史上に残る金字塔的作品だったわけだけれど、本作も同じ路線を継承しつつ良く練りこまれた楽曲構成のこれまた大変優れた作品となっている。兎も角、ギター、ベース、ドラム、ヴォーカルを、恐らくはセッション形式で録音し、今では(と言うか大分前から)当たり前になっている事後的なミキシングやディジタル加工みたいなことを殆どしていないんじゃないかというような誠にストレートな音像で聴く者達に提供せんとする彼らの姿勢は全く今日稀有にして尊敬に値さえするものだ。シンプルな構成での可能性を極限まで追求した傑作であると思う。実は、こういうことをするのが一番難しいのです。(2005/09/07)