Underworld Beaucoup Fish
待望の第3作。第二作でのプログレあるいはアンビエント色を滲ませていたかなり実験的な作風から一転して、今回は徹底的にシンプルなテクノ・サウンドごり押しの内容で、一部の曲はYMOやNew Orderすら喚起させる。大物ゲスト・ミュージシャンを迎えることなく、安っぽいポップ路線に傾斜することもなく、ひたすら好きなことをやっているように見える彼らには敬意を表したいと思う。本人達自身も楽しんで作っているな、という印象の強い良質のアルバムである。(1999/02/24)