Deep Ferest COMPARSA
日本でも極めて人気のあるフランスのエスノ・テクノ・ユニットDeep Forestの第3作である。第1作はアフリカ大陸、第2作はユーラシア大陸の、それぞれいわゆる「民族音楽」をサンプリングし、テクノ・サウンドに載せたものであったわけだが、今回は中南米にまで手を拡げている。哀愁に満ちた前二作と比べると、随分と明るくなったな、という印象である。もう一つの特色はリズム・セットの複雑化であって、これまでの基調であったやや単調なユーロ・ビートあるいはグラウンド・ビートとは一線を画したのではないかと思う。次は西太平洋あるいは東アジアだろうか。ともかくも、今後とも目が離せないユニットであることは間違いない。(1998/02/09)