David Sylvian Everything and Nothing
ヴィジュアル系の中のヴィジュアル系でありかつそれを遙に凌駕する音楽活動を続けてきたDavid Sylvianの、未発表音源を含む2枚組ベスト・アルバムである。Japan時代から、ごく最近のものに及ぶ約20年間にわたって創作された楽曲が収められているのだが、ヴォーカル・パートを採り直していたり、リミックスやリマスタードを施したりというなかなか手の込んだ作業によって、誠にコレクター泣かせの内容になっていると同時に、アルバムとしての一貫性をきちんと保っていることが感動的である。完全主義者の片鱗を伺うことが出来る。幾つか重要な楽曲が抜け落ちているのだけれど(詳細省く。坂本龍一が創ったあの曲とか、そういうのである。)、全部持っているからイイや、ということにしよう。(2001/02/24)