Electronic Twisted Tenderness
元New Order(解散したんだっけ?)のヴォーカリストBernard Sumnerと元The SmithのギタリストJohnny MarrのユニットElectronicの第二作。何とも懐かしい声とギターサウンドである。この二人、1980年代のミュージックシーンの最良の部分を担っていたように思うのだけれど、相変わらず、その力は衰えていない。本アルバムに納められた楽曲は、New Orderの延長線上にあるとも言えるドラムン・ベースものから、全くNew Order的なある意味で極めてノスタルジックなテクノ調、更にはストレートでスピーディなギターサウンド重視のロックといったような分類が出来ると思うのだけれど、ここにはNew Orderみたいな重さやだるさ、あるいは屈折感は余り感じられなくて、むしろ爽快とも言えるロックスピリッツを全面に出している。ちなみに、The Smithのようなアコースティック・サウンドは、ユニット名から分かる通りほぼ皆無である。但し、5曲目とラストの曲にはアコーステッィク・ギターが使われているけれど。まあ、兎に角、かっこいいのである。日本国内盤は出ているのかどうか分からない、輸入盤はたくさん売っています。是非是非御拝聴の程。(1999/05/08)