enya a day without rain
独自のアイリッシュ・ケルト・ヒーリング・ミュージックを築き上げたenyaの新作。さしてインパクトはなく、決して名盤とは言い難いけれど、相変わらず安定したアーティスト活動を続けている事を世に知らしめる5年振りのオリジナル・フル・アルバムの登場である。兎に角、前作と、或いは前々作と、更にはその前の作品と何も変わっていない。結局、この10数年間、この人は全く同じ事を続けて来た、という事になる。これはこれで、素晴らしい事。本作で唯一気になるのが、ゲール語詩の楽曲が2曲しかない事位。the Chieftainsやclannadの活躍でアイリッシュ・ケルト音楽もこの十年ばかりで格段に知名度が上がった訳だから、敢えて「民族性」に拘ることもないか、という事かも知れない。(2000/12/05)