oasis heathen chemistry
ご存じoasisの新作。ここ数作においてチャレンジしていた凝りに凝ったアレンジは廃棄して、むしろバンド・サウンドの原点に立ち戻った感じがする。それは良いのだが、ちょっと難癖をつけさせて貰うと、このアルバム、余り優れた楽曲、もっと簡潔にいえば良い曲がないと思うのだが、ネタ切れだろうか?どうも、何度か聞いても取り立てて印象に残る曲がない。ソング・ライティングに大変秀でた方々だったはずなのに、どうしちゃったんでしょ、という感じである。ここ数作は、実のところそれを補うべくアレンジをやたらと複雑化させていたのか、という解釈を私の頭の中に生じさせてしまう作品なのであった。以上。(2002/07/13)