JOHN MAYER HEAVIER THINGS
最近は自動車を運転していて「Inter-FM」を聞くことが多いのだけれど(理由は簡単で、よけいなおしゃべりが少なくて、日本語の歌がほとんどかからないことによる。)、ここしばらく頻繁に流されていた‘Bigger Than My Body’という楽曲の、これまでに聞いたことがないような突拍子もないギター・リフと、端的に私好みのファルセットを駆使したヴォーカリゼーションに魅了され、輸入盤を購入。日本盤は9/18に発売されるそうなので是非ともチェックして頂きたいのだが、それは兎も角として、と。このアルバムは右に載っけた写真の通りやや野暮ったいこのアメリカ合州国はコネティカット州育ちのシンガー・ソング・ライタの第2作である。メジャー・デビュウ第1作Room For Squares(2001)で2002年度のグラミー賞最優秀新人アーティスト部門にノミネートされたものの、余りに強力過ぎるライヴァルであったNorah Jonesの前に惜しくも敗退、という「挫折歴」(なんだろうか?)を持つこの青年(とは言え、同年の最優秀男性ポップ・ヴォーカル・パフォーマンス部門賞は取ってます。)、その才能は紛れもなく本物で、その作詞・作曲能力は勿論のこと、基本的にアコースティックなサウンド・スタイルを取りつつ、適度にインダストリアルな雰囲気も醸し出すという絶妙なバランス感覚は見事なものである。お聞き逃しなきよう。ということで。(2003/09/15)