michelle branch hotel paper
Madonnaが主催するレイベルであるMAVERICKから2001年に記念すべきデビュウ・アルバムThe Spirit Roomを発表し、翌年のグラミー賞で最優秀新人賞にもノミネートされ、同じく2002年にはあのSANTANAのアルバムShamanに収録されたシングル曲“The Game Of Love”を大ヒットさせることになった、多分現在20歳の女性シンガー・ソング・ライタによる第2作となるオリジナル・アルバム。この約2年間、漫然と過ごすこともなく、しっかりとした歩調をもってアーティストとしてのキャリアを積んできたことを感じさせる大変良くできたアルバムである。実は、この人のファースト・アルバムがあの年にあのタイミングで出ていなければ、よく似た声とサウンド・スタイルを持つAvril Lavigneの出現と大成功もなかったのでは、とすら思うのだけれど、Lavigneが恐ろしく凝ったリリックスを書き、それを同じく恐ろしく複雑なメロディ・ラインに独特なやり方で絡ませるという超絶技巧をやっているのとは違って(良くもまあ日本で売れたものだ、と思う。「日本人」って、その大部分が英語がまるで出来ないはずなのに…。彼女の曲をカラオケで歌える「日本人」は、まずいないでしょう。)、branchの手法はオーソドックスとさえ言えるもの。大体、どういうものなのかは以上の説明でお分かりかと思うのだが、取り敢えず、第2曲“find your way back”は名曲と呼べる代物であること(これに続く何曲かもとても良いです。)、更には、第7曲目“love me like that”には彼女が多大な影響を受けているSheryl Crowがゲスト・ヴォーカルとして参加し、アルバムに彩りを添えていることを付け加えておこう。以上。(2003/07/02)