deep dish junk science
国内版が昨年末にようやく発売された。何とも読みにくい解説によると、deep dishとはワシントンDCに拠点を置く「アリ」と「シャラーム」の二人からなるダンス・クラブ系ユニットで、1992年頃に活動を開始、その後色々なことをやって来て、本作が実質上のデビュー・アルバムということになるらしい。「シャラームの方は15歳まで住んでいたイランから…」なんていう記述からして、どうやらこの二人はイラン系アメリカ人ということになるらしい。こんな事を書くと先入観を持たれるかも知れないけれど、サウンド的には「イラン」の香りは余り感じない。「イラン音楽」というのも『民族音楽大系』みたいなモノで一応囓っているからね。その上で言っている。第10曲に少しある位かな。もうちょっとそういうテイストがあってもいいように思うのだけれど。それは兎に角、2曲目the future of the future(stay gold)にはeverything but the girlが全面的に参加している。どこかで耳にしたことがあるのでは。面白かったのは第4曲"mohammad is jesus..."で、'Mohammad is jesus is buddha is love is the way I see it' なんていうフレーズ、何処から出てきたんだろうね。ダンス・クラブ系のみならず、何曲かではアンビエントなものにもチャレンジしていて、なかなか楽しめるアルバムである。(1999/01/23)