KEANE HOPES AND FEARS
本年最高の新人バンドであるような気もするKEANEの記念すべきデビュウ・アルバム。ピアノ、ドラムス、ヴォーカルの3人組であるため、基本的にギター無しの極めてシンプルな作りなのだけれど、兎に角楽曲が良い。即ちこのアルバム、‘Everybody's changing’などという本年最高のシングル曲なのではないかとさえ思う名曲をはじめとする珠玉の楽曲群からなっていて、取り敢えずは素晴らしい出来映えである。ヴォーカル担当のTom Chaplinの声はRadioheadのThom Yorkeそっくりで、かつシャウトしない爽やかなもの。よりヘヴィでシリアスなものを要求するリスナ群からは物足りない、という声も聞かれるかも知れないが、本作品はこれとして極めてクォリティの高いポップ・ミュージックなのであり、長いこと聴き継がれていくことになると思う。以上。(2004/09/25)