KEN ISHII SLEEPING MADNESS
ケンイシイのフルアルバム第3作。約70分の12cmCDと、更に初回限定版には8cmシングルもついてくるお得な作品。ほとんどヴォーカルなし。ひたすら打ち込みのドラムとシンセが鳴り続ける。リズムは結構複雑で多様性に満ちている。英国やドイツ辺りののテクノと異なるのは、ひたすら軽い、という点だろうか。決して軽薄、ということではなくて、軽やかかつ軽快、という意味である。やや重めなのは、どんよりとしたアンビエントでヒーリング・ミュージック的なラスト・トラック位なものである。この曲の後半部分というか、隠しトラックとして入っている楽曲も少し重めかも知れない。かなりマニアックな作品だけれど、この人はもう少し評価されるべきではないかと個人的には思う。次のリリースもあっという間なのだろうな、と呟きつつ…。(1999/06/30)