RADIOHEAD KID A
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3年振りの第4作。歴史的名盤OK COMPUTERの後に一体何が出来るのか、というのが興味深かったのだけれど、今回はこれ迄の作品にもチョロチョロと見え隠れしていたエレクトリック&アンビエント&プログレッシヴ・ロック色を前面に展開。全く方向転回をしている訳ではないけれど、ギターもベースも殆ど目立たず、基本的にはシンセサイザーと、打ち込みによるリズム・トラックで埋め尽くされている。1980年代のU2を彷彿とさせるギター・ロックからスタートした彼等としては、意表をついた、とも言える。既に全米1位となったのだけれど、これは賛否両論噴出でしょう。私個人の判断は保留する。それは、こういう才能ある方々が、途轍もない時間をかけたものについては、それを聴きこなし、今日の音楽シーンの中にきちんと位置付けるのにはこれまたそれなりの時間を要するから。誠に複雑極まる曲構成・音構成を見極めるべく、格闘を続けなければならない。取り敢えず言える事は少なくとも、大変な野心作だ、という事である。(2000/11/02)