Sofia Coppola監督作品 Lost in Translation 2004.12(2003)
ソフィア・コッポラ(Sofia Coppola)による長編第2作である。ウィスキーの広告制作のために来日した中年ハリウッド・スター(ビル・マーレイ Bill Murray)と、彼が滞在するホテルに写真家の夫と共に宿泊している若い女性(スカーレット・ヨハンソン Scarlett Johansson)との、短くも淡い恋の行方を描く。
元々写真家としてキャリアを積んできた同監督が持つ独特の映像感覚によって切り取られた渋谷・新宿・秋葉原等々の風景・風物は何とも新鮮さに満ちたもの。そんな舞台装置を背景に描かれる主役二人のややもどかしくさえある出会いと別れは、観るものにその年齢・性別などに応じて様々な感情を抱かせることになるのだろうと思う。見事な作品だ。以上。(2005/04/03)