LINKIN PARK METEORA
“meteor”が隕石ないし流星。ということもあり、多分そんなような意味の英語の辞書には出ていないタイトルを持つこのアルバムは(スペイン語なのかな?あるいはイタリア語?語源はギリシャ語だけれど…。)、アメリカのミクスチャ・ロックを代表する存在ともなりつつあるLINKIN PARK の第2作。ちなみに、“linkin”も意味不明(“linking”の省略形かな?)。こりゃ参ったな、という感じなのだが、この日本でも相当ヒットしたアルバムの中身を紹介しよう。この人達のやり方は、一応ヒップ・ホップとハード・ロックをミックスしたようなサウンド・スタイルを基礎として、どちらかというと後者に比重を置く、というもの。要するにハード・ロックの伴奏に、高音域のメロディアスなヴォーカルと、ラップが被さる、というもの。このスタイルをとっているバンドないしグループは今日結構あるように思うのだが、この人達による楽曲構成の洗練度はその中でも群を抜いていると思う。なお、本アルバムの音源部分は、全13曲、正味約36分という驚くべき短さなのだが、それは約17分にも及ぶムーヴィが含まれているが故。サウンド・スタイルのミクスチャ性と同時に、メディアとしてのミクスチャ性も体現している、ということになる。今後増えそうな新趣向として、そういう点でも楽しめるアルバムである。ついでですが、膨大なデータを収めることが出来るDVDを付録に付ける、というようなのも増えておりますな。ということで。(2003/06/19)