LOU REED NYC MAN
特に説明の必要もないと思うのだが、The Velvet Undergroundの中心メンバであったLOU REEDの1967年から2003年までという実に37年間のキャリアを総括するかのような、31曲入りの2枚組ベスト・アルバム。全てのトラックが、Digitally remasterd from the original master-tapesなのだそうだが、うまく日本語に出来ません。「オリジナル・テープからのディジタルなリマスタ」では何のことやら…。それは兎も角、この尊敬すべき人物、シンプルなメロディに実に聞き取りやすい(この人、ほとんどリエゾンが入らない独特の歌い方をしますね。「ぶっきらぼうな」、と表現して良いのだろうか?)とはいえ結構深遠なリリックスを載っける作業を続けてきた誰でも知っているロック界の大御所だけれど、先頃発表の2枚組アルバムThe Ravenでその健在ぶりというか、衰えることを知らない旺盛な活動意欲を示したのは周知の通り。本当はより重要な作品であるそちらの方をちゃんと聴いて紹介しないといけないのだが、それはまたの機会ということで。いつのことになるか分からないのだけれど…。(2003/07/02)