OASIS STANDING ON THE SHOULDER OF GIANTS

待望の新作。4枚目、という事になります。この人達は、やっている事はずーっと同じ。前作でちょっとだけディジタル指向を見せていて、それがやや展開されたかな、という気もするけれど、やはり、基本的にはアナログ中心の典型的ブリット・ポップないしロックです。2枚目までにおいて特に顕著だった(というよりそのものだった?)The BeatlesないしJohn Lennon色はやや弱まったかも知れません。しかし、第3、5、10曲等ではやはり原点回帰してくれています。尚、全体としては、ひょっとすると、彼等としてはこれ迄で最もシンプルな造りのアルバムかも知れないという事も述べておきたいと思います。全10曲、約48分、というのも、異例な事な訳ですが、余計なものは一切ありません。これでいいのです。聞く度毎に、細部が見えてくる、緻密かつ周到な造りの傑作です。(2000/02/29)