TAFNAP RAVE un2 the joy fantastic
TAFNAPというのは他に表現のしようがないから使っているかのアーティスト(The Artist Formerly Known as Prince)の略号である。といって、本人はあの「記号」で自己表記したいようだから、早いところブラウザで表示可能なフォントをこさえて頂きたいものだ。もうあるのかも知れないけれど。さて、肝心の中身である。3年前の3枚組超大作から2枚前の大傑作Golden Experienceのポップ路線に戻った感じ。冒頭の何曲かはごりごりのブラック・ミュージックなのだけれど、6曲目のスロー・バラード辺りからロック・アンド・ポップ路線に移転する。本H.P.をざっと閲覧頂くとお分かりの通り私は基本的にブラック・ミュージックもR&Bもヒップ・ホップもほとんど聴かないので、実のところこのアルバムの前半を聴いていて、「何だこりゃ?」という感じだったのだが、後半は本当に楽しめました。中でもSheryl Crowのカヴァーは原曲の雰囲気を全く無視していて、痛快。なお、第12曲ではCrow自身も参加しています。最後に、最近のこの人の活動についての個人的な意見として述べたいのだけれど、前作は論外として、一作あたりの楽曲が余りにも多過ぎないだろうか?Fiona Appleの新作なんて、たったの10曲、42分にまとめている。全17曲、70分はちともたれます。まあ、7曲目から聴けばいいんだな、とも思うけれど。(1999/11/27)