Björk Selmasongs
本作は彼女がカンヌ映画祭で主演女優賞を受賞してしまった、デンマークが誇るLars von Trier監督(この人の綴りを調べるべくネット・サーフィンしていたら、Carl Theodore Dreyerの綴りもついでに分かってしまった。デンマークの人だったんだ。なんの事だか分からない方はThe Greem Milesの評論を参照して下さい。)の映画Dancer in the Dark(年末には公開されるそうだ。期待しよう。それまでは生きていなければ…。)のサウンドトラック・アルバムである。プロデュースにどういう訳かおなじみのNellee Hooperの名が無いのだが、サウンド的には第1、2作と殆ど変らない。セルフ・プロデュース(ちなみに数曲はMark Bellという人と共同製作。)でもこうなってしまうのですね。全部で7曲、32分という、まあ、ミニ・アルバムではあるのだけれど、3年振りの新作として、今世紀の掉尾を飾ることになった訳です。1990年代というのは、結局この人の時代だったのだと、つくづく思う。尚、第3曲では、私が世界で最も好きなバンドRADIOHEADのヴォーカルThom Yorke(これまたすごい綴り。)とデュエットしている。国内版はヴィデオ・クリップのおまけ付きで、動くBjörkを観ることが出来る。短いながら、誠に充実した一枚である。(2000/09/16)