David Sylvian dead BeeS on a CakE
ソロ作としては第4作にあたる。演奏にはRyuichi Sakamoto、Steve Jansen等が参加しているけれど、本作はあくまでもDavid Sylvianのソロ作なのであって、彼らが参加したことでサウンド的にどうこう、ということはほとんどなくて、基本的なスタイルは前作secrets of the beehiveを踏襲している。静謐な、極めて静謐な、と呼ぶしかない作品で、こういうのは夜中に独りで聴くもんなんだろうな、などと思う。インド音楽・ヒンドゥ教的モチーフへの言及が新味と言えるだろうか。兎に角、今日のミュージック・シーンにあって極めて稀有な存在であるSylvianの、誠に稀有な作品である。(1999/04/28)