Jonathan Mostow監督作品 Terminator 3 : Rise of the Machines
一月くらい前に観たのだが、放置してきた。ここに至って、某詩人の受け売りである<つまらない映画はない、つまらない見方があるだけ>の基本姿勢に立ち返りようやく紹介する。と言って、大して述べることはない。実のところこの作品、James Cameronという天才が産み出した「奇蹟」のような第1作、第2作を観ている者にとっては、「侮辱」でさえあるように思われた次第。何しろ、物語は第2作とほとんど変わらないし、新趣向があってもよさそうな特殊視覚効果についてもこの12年の進歩を全く感じさせない次元のもの。唯一アクション映画としての評価が可能なのかも知れないが、今時「ぶっ壊すだけ」というのもどうかと思う。要するに、我々が生きている実時間の方が、やがて人類を救うことになるJohn Connorがそろそろ大人になる21世紀初頭になったんで、もうじき行なわれるArnold Schwarzeneggerのカリフォルニア州知事選挙宣伝用フィルムとして(選挙が映画の宣伝になっている、という話もあるのだが…。)、取り敢えず作りますかあ、てな感じでお気軽に作った凡作である。ま、この位にしますか…。以上。(2003/08/21)