texas careful what you wish for
日本での知名度はもう今後も上がることはほぼなさそうな感じの、スコットランドが生んだ英国では知らない人がいないだろうほど良く知られたバンドの第6作。第4作以降、「官能的なポップ」を実践してきた彼らだけれど、それが露骨な形で表われた第1曲‘Telephone X’のような曲に、今回はラップも交えた実に野心的な第3曲‘Carnival Girl’だのその変奏である第10曲‘Carousel Dub’、初期のサウンドに戻った感もある第5曲‘Where Did You Sleep?’や第9曲‘Under Your Skin’、そして本アルバム中最高の楽曲であると勝手に考えているこれまでの活動の集大成的な第6曲‘And I Dream’などなど、誠にヴァラエティに富んだ、そして決して散漫ではない大変良く出来たアルバムであると思う。しかし、繰り返しになるが日本では絶対に受けないだろうとも思う傑作である。(2004/03/19)