Peter Gabriel Up
天才音楽家Peter Gabrielの10年振りオリジナル・フル・アルバム。かつて所属した Genesis を思わせる「大がかりプログレッシヴ・サウンド」の第1曲から始まって、1980年代に入ってからのダンス・ミュージック路線を継承する数々の曲、あるいは落ち着いたバラード数曲へと展開。まことに、見事な出来映えのアルバム。さすがは天才にして大御所と感じ入った次第。シングル・カットされたかあるいは今後確実にされるはずの第8曲が持つ More Than This というタイトルには、勿論 Roxy Music への示唆が込められているはずなのだけれど、まあ、お友達なのだろうから、何かあるんでしょう。なお、ほぼ全曲のベースを Tony Levin が担当。この人、第2期(で良いのか?あるいは第3期?) King Crimson の主要メンバなのは周知の通り。てなわけで、何やら英国ロック&ポップスの最良の部分が堪能できる一枚です。ということで。(2002/10/05)