Primal Scream Vanishing Point
こりにこった作品である。全面的に打ち込みを使用している。本年は、いわゆるロック系の人々がいわゆるテクノを、あるいはテクノ・ハウス系の人々がロックのテイストを、お互いにうまく取り込もうとして来た1990年代初頭からの一連の動きの中で、ようやくロックとテクノの両者がうまい具合に融合し、一応一つのスタイルが形成されたような感じの年であるが、そんな流れの中で出て来た作品の一つであるように思う。ただし、それはただ単に私が最近のいわゆるテクノ・ロック的なサウンドに耳が慣れてしまったせいであるというだけのことなのかも知れない。まあ、とりあえずよく出来たアルバムです。ついでにProdigyも買わないといけないな。(1997/8/13)