Marc Webb監督作品 The Amazing Spider-Man2 2014.08(2014)
前作からかなり短い間隔で公開された「アメイジング・スパイダーマン」の第2作。監督は前作と同じマーク・ウェブ(Marc Webb)が担当。主役のピーター・パーカー=スパイダーマン役にはアンドリュー・ガーフィルド(Andrew Garfield)、前作の終盤で彼の恋人になったグウェン・ステイシー役にはエマ・ストーン(Emma Stone)がそのまま起用されている他、ピーターの親友ハリー・オズボーン役としてデイン・デハーン (Dane DeHaan)、更には本作におけるスパイダーマンの敵であるエレクトロ役として大物のジェイミー・フォックス(Jamie Foxx)が配役されている。
グウェンと恋人同士となったピーターだったが、前作で亡くなったグウェンの父が遺した、「娘を危険に近づけるな。スパイダーマンを続けるのなら別れろ。」という言葉に従い、彼女に別れを告げる。一方、スパイダーマンに心酔する電気技師のマックス(フォックス)は、電気事故によって怪人エレクトロに変貌する。更には、ピーターの親友ハリーは自らの余命が短いことを知り、治療のために有効なスパイダーマンの血液を希求する。暴走するエレクトロ、そしてスパイダーマンに拒絶されるハリー。二人はやがて共謀してスパイダーマンを追い始めるのだが、…というお話。
今日のハリウッド映画の水準を示す作品、ということになるのだろう。配役しかり、圧倒的な特撮およびCG技術しかり、ハンス・ジマー(Hans Zimmer)が担当する音楽しかり。そしてまた、クリストファー・ノーラン(Christopher Nolan)による画期的な「バットマン」3部作を継承するかのようなコンセプトが脈々と息づいていて、実に見事な作品に仕上がっている、と思う。今日におけるもっとも目が離せないシリーズの一つ、と言っておきたい。以上。(2014/12/10)