Luc Besson監督作品 Arthur and the Revenge of Maltazard 2010.10(2009)
引退も取りざたされていたけれど、結局3部作になってしまった「アーサーとミニモイ」シリーズの第2弾である。原作は小説版の3作目にあたるArthur et la Vengeance de Maltazard (2004)。
前作でミニモイの国をマルタザールから救ったアーサー。満月の夜に開く扉を通ってミニモイの国に赴き、王女セレニアらに再会することを楽しみにしていたが、ある日蜘蛛が届けた「HELP」のメッセージを見てミニモイ国の危難を知る。若干の苦労の果てに再びミニモイの国にたどり着いたアーサーだったが、王女とは意外な形で再会することに。ミニモイの国にいったい何が起きたというのか、というお話。
セレニアの声がマドンナ(Madonna)からセレーナ・ゴメス(Selena Gomez)に、マルタザールが同じくデイヴィッド・ボウイ(David Bowie)からルー・リード(Lou Reed)にチェンジ、といったキャスト変更が見られるのだが、後者についてはいやー、凄いなと思うものの、どうせなら同じキャストで、と思ってしまうのは私だけではないだろう。何か事情があるのかな、都合がつかなかったのかな、などと。
活劇としての、あるいはCGなどの出来栄えは確かに素晴らしいのだが、取り敢えず、完全に完結作と一続きになったお話、というかここまではまだ前フリに過ぎないな、という印象が否めない。いっそのこと既にフランスでは封切られている第3弾と同時公開にした方が良かったのでは、などとも思うのだが、そもそも第3弾の日本公開はいつになることやら、なのである。以上。(2010/12/10)