Jos Whedon監督作品 The Avengers 2012.12(2012)
アメリカのコミック雑誌マーヴェルが誇るスーパー・ヒーロー戦隊アヴェンジャーズの活躍を描く超大作特撮アクション映画である。監督は主として脚本家として名前を売ってきたジョス・ウィードン(Jos Whedon)。豪華としか言いようのないキャストは挙げていくときりがないのだが、アイアン・マンにロバート・ダウニー・Jr.(Robert Downey, Jr)、キャプテン・アメリカにクリス・エヴァンス(Chris Evans)、ハルクにマーク・ラファロ(Mark Ruffalo)、マイティ・ソーにクリス・ヘムズワース(Chris Hemsworth)、ホークアイにジェレミー・リー・レナー(Jeremy Renner)、ブラック・ウィドウにスカーレット・ヨハンソン(Scarlett Johansson)、S.H.I.E.L.D長官にサミュエル・L・ジャクソン(Samuel L. Jackson)といった具合。いやはやすさまじい。
映画『マイティ・ソー』で描かれたソーとロキの戦いから何年か後、ロキは地球侵攻を計画し、実行に移そうとしていた。S.H.I.E.L.D長官のニック・フューリーはこれに対抗するためアヴェンジャーズ計画を立ち上げ、上記のスーパー・ヒーロー達を招集する。最強の戦力が集結、と思いきや実は協調性に欠ける彼ら。フューリーの思惑とは裏腹にロキの計画は更に進展してしまい、ついには凶悪な宇宙種族チタウリを呼び寄せるためのゲートが開かれてしまう。スーパー・ヒーロー達は、果たして人類を存亡の危機から救えるのか、というお話。
何ともサーヴィス精神満点な作品で、ここまでやってくれれば何も文句はない、という感じ。登場人物が多いし、それなりに面倒な話なので脚本を整理するのは大変だったのではないかと思うのだが、そこはさすがに脚本執筆に長けたウィードン監督である。いい仕事をしていると思う。ハリウッドの底力をこれでもか、という感じでみせてくれる、色々な意味で記憶に残る作品ではないかと思う。以上。(2013/04/08)