Zack Snyder監督作品 Batman v Superman: Dawn of Justice 2016.08(2016)
2013年公開のスーパーマン映画、『マン・オブ・スティール』続編である。監督や配役にはほぼ異動なし。莫大な規模の予算の元、スーパーマンと並んで、DCコミックスの二枚看板の片方とも言えるバットマンまでが加わって更にスケールアップした物語が展開される。
前作においてゾッド将軍の侵略を阻止したスーパーマン(ヘンリー・カヴィル=Henry Cavill)だったが、その戦闘では多くの犠牲者が出てしまった。バットマンことブルース・ウェイン(ベン・アフレック=Ben Affleck)もまた、その経営する会社のビルを破壊され、社員の命を奪われた。
スーパーマンを人類の敵、と考え動き始めるウェイン。そんな中、レックス・ルーサーJr.(ジェシー・アイゼンバーグ=Jesse Eisenberg)はアンチ・スーパーマン物質であるクリプトナイトやゾッド将軍の遺体を手に入れ、ウェインとは別の思惑でスーパーマン撲滅の機会をうかがっていた。混沌化する状況の先に待ち受けているものは一体何か…、というお話。
やや大味な感は否めないけれど、それでいて画面や音楽・音響の引き締まり具合が尋常ではなく、確かに見ごたえは十分な作品ではある。ただ、事情はある程度分かってはいるとは言え、いかにも「続く…」という感じの終わらせ方や、意味が良く分からないシーンの頻出にはやや辟易。まあ、要するにシリーズ作が一通り出そろってから観れば良いのかも知れない。
ちなみに、副題に付いている「ジャスティス」とは「ジャスティス・リーグ」のこと。要するに、DC版アヴェンジャーズである。以上。(2016/09/15)