David Bowie Blackstar
尊敬してやまない英国出身のロック・スターであるデイヴィッド・ボウイの、遺作にして最後のオリジナル・アルバム。亡くなる二日前にリリースされたこのアルバム、病身をおしてよくぞここまで、というパワー炸裂な作品で、もはや泣くしかない。プロデュースは、本人と、盟友であるトニー・ヴィスコンティ(Tony Visconti)による。先行リリースされた、1990年代のエレクトロニクス志向の楽曲群に近いテーストを持つ第1曲”★(Blackstar)”といい、やはり先行シングルであるヴォーカリストとしての本領を見せる第3曲”Lazarus”といい、その輝かしいキャリアの掉尾を飾るにふさわしい抒情に満ちた第7曲”I Can't Give Everything Away”といい、力のこもった珠玉の楽曲が収められた、傑作である。以上。(2016/01/30)