TELEMAN Brilliant Sanity
ロンドンで2012年に活動を開始したバンドであるテレマン(TELEMAN)の通算2枚目。バンド名は勿論あのテレマン(Georg Philipp Telemann)から。トマス・サンダース(Thomas Sanders。ヴォーカル・ギター)とジョニー・サンダース(Jonny Sanders。シンセサイザ)兄弟に、ピート・カタームウル(Pete Cattermoul。ベース)と日本系であるはずのヒロ・アマミヤ(Hiro Amamiya。ドラムス)の計4人。発売元がモシモシ(Moshi Moshi)というレーベルなところにも、日本との関係をうかがえてしまう。とは言え、おそらく日本ではほぼ知名度は無きに等しいと思う。サウンド的には、もうすぐそのオープニング・アクトを務めることになるらしいベル・アンド・セバスチャン(Belle and Sebastian )に近いだろうか。シンセサイザの音は結構目立つのだけれど、その実打ち込みはほとんど使っておらず、基本的にかなりシンプルなバンド・スタイルをとっていて、このバンドを知るきっかけとなったこのアルバムの第1曲”Düsseldorf”を聴いた時には、グラスゴウのバンドじゃないかと思った次第。いまさらながら、良いバンドが途切れることなく現れる国だな、と改めて思う。今後の活動に大いに期待したい。以上。(2016/05/28)