CHRIS CORNELL CARRY ON
AUDIOSLAVEのヴォーカリストであるクリス・コーネル(Chris Cornell)によるソロ作。多分Sound Garden解散後の1999年に出たのがソロ第1作なのでこれは第2作目ということになるのだろう。ソロ作なので当然この人の超絶ヴォーカルが全面に出ていて、その圧倒的なパワーと存在感たるや、それはそれは何とも凄まじいものだ。楽曲構成もヴォーカルを表に立たせるようになされているのだけれど、サウンド・スタイルのヴァリエーションも適度に豊富で、実に聞き所が多い。個人的に最も気に入ったのは第12曲の"Silence the Voices"。他に、一番AUDIOSLAVEっぽい第1曲"No Such Thing"や、先行シングル曲の第14曲"You Know My Name"なども素晴らしい。ちなみに、面白いところでは第5曲目に入っている"Billie Jean"の死ぬほどブルージィなカヴァも出色の出来映え。プロデューサはあのスティーヴ・リリーホワイト(Steve Lillywhite)なのだけれど、彼の健在振りも示された、実にカッチリとまとまった良作である。以上。(2007/06/07)