JOHN MAYER CONTINUUM
昨年の9月にリリースされた、アメリカ随一のブルーズギタリスト兼ヴォーカリストになりつつある気がするジョン・メイヤー(John Mayer)の通算3作目。2005年の終わりにはトリオによる未入手のライヴ版TRY!を出していたけれど、今回もそのメンバである余りにも有名過ぎるスティーヴ・ジョーダン(Steve Jordan)=ドラムス、同じく余りにも有名過ぎるピノ・パラディノ(Pino Palladino)=ベース、メイヤー=ギター&ヴォーカルの3名を基本ユニットとして(しかしどう考えても凄いメンバだな、と…。ライヴ版も買わないといけない。)、練りに練った音造りであることは間違いないながら、それでいてライヴ感、バンド・サウンド感に満ちたアルバムとなっている。余りの出来の良さに、先日行なわれたグラミー賞ではベスト・ポップ・ヴォーカル・アルバム賞などを受賞したのは周知の通りである。まあ、実のところこの人、デビュウ・アルバムからグラミー賞の常連ではあるので別段驚くほどのことではないのだが。ただ、今作は演奏に磨きがかかった感じだし、大人っぽく変貌を遂げているし、完成度という点では現時点ではこの人の代表作と見なして良いのではないか、と考えている次第である。以上。(2007/03/13)