Billy Corgan The Future Embrace
1年くらい前にリリースされた、伝説のバンドThe Smashing Pampkinsのヴォーカリストであったビリー・コーガン( Billy Corgan )による、Zwanというバンドでの活動を経て初めて出したソロ第1作。この作品よりかなりポップな仕上がりの、結局1枚しかないZwanのアルバムは結構好きなのだが、本作はひたすら重い。音作りはかなりインダストリアルな雰囲気で、ほぼ全面的に電子音で構成されつつもエレポップまでは行かない程度に止めておく、というような感じで、パンプキンズ最晩年に近いように思う。と言うより、The Cureに近いかも知れない。と思ったら、ロバート・スミス( Robert Smith )がさりげなく参加しているな、と。しかしどうだろう。これはどう考えても今後余り聴き込むことはないだろうな、というような作品で、やや肩透かしな気がした。何しろ、耳に残るような曲が一つもないのである。以上。(2006/05/29)