JUSTICE †
このところ英国、ドイツを拠点とするテクノ・ユニットの作品紹介が続いたけれど、これはフランスものであり、FUJIROCK2007にも出演していたグザヴィエ・ドゥ・ロズネ(Xavier de Rosney)、ギャスパール・オジェ(Gaspard Auge)という二人組JUSTICEの記念すべきデビュウ作、となる。「†」という記号が使われているタイトルが意味するところは要するに十字架。他にも1曲目のタイトルが"GENESIS"=「創世記」だったり、第2曲のタイトル"LET THERE BE LIGHT"=「光あれ。」も「創世記」からの言葉だったり、あるいはまた日本でのデビュウ曲だった第11曲が"WATER OF NAZARETH"=「ナザレの水」などという辺りにも端的に現われているキリスト教的モティーフの大胆な導入が特徴のコンセプト・アルバムになっている。音的には、シンプルな四つ打ちで出来ているかなり堅めのビート、電子音主体のサウンド構成、肉声の露出が少ないことなどが特徴で、基本的にロック色が強いテクノである。面白いのは何と言っても第8曲"PARTY"なのだけれど、この曲でヴォーカルを務めるUffieという人はフランスの歌手で、MySpaceもやっていたりする。リンク先はこちら。それを言うなら肝心のJUSTICEについてはこちら。興味を持たれた方は是非そちらを、といったところ。以上。(2007/12/15)
cross