ARCTIC MONKEYS FAVOURITE WORST NIGHTMARE
英国などで売れに売れた1stアルバムから約1年でリリースされた、シェフィールドの4人組バンド、アークティック・モンキーズ(Arctic Monkeys)の第2作。プロデュースはジェイムズ・フォード(James Ford)とマイク・クロッシイ(Mike Crossey)の二人による。何を隠そう彼らの第1作Whatever People Say I Am, That's What I'm Notは、試聴コーナで一通り聴いて、あの時期には他にも色々面白いものが出ていた関係で買うのをやめた経緯があるのだが、この作品などを聴くと、さして聴き込んだわけではないけれど何となく記憶にはある第1作以上の出来映えなんじゃないかと思ってしまう。この辺り、ベーシストが変わったのも反映しているかも知れない。整理整頓された感じの楽曲構成で、全く無駄はないし、ロック好きのツボをキチンと押してくれること請け合いの実に良く出来たアルバムなのだ。多くのバンドが最初の作品で燃え尽きてしまう中、このバンドに関してはこの大変優れた第2作によって、かえって評価を高めることになるんじゃないかとさえ思う。取り敢えず、第4曲までの疾走感溢れるロック・チューンの連続は何とも素晴らしいものだし、更には、後半、というか終曲にまで到達しても全くダレない構成については、短期間で良くもここまで良曲のみを作り得たものだと感心した次第である。次作にも期待したい。以上。(2007/05/12)