David Fincher監督作品 Gone Girl 2015.04(2014)
鬼才デイヴィッド・フィンチャーによる、2014年公開の長編劇映画である。原作はギリアン・フリン(Gillian Flynn)による2012年発表の同名小説で、2013年にはエドガー賞ほか各章にノミネートされたもの。日本語訳は小学館から刊行されている。主演のロザムンド・パイク(Rosamund Pike)は米国と英国のアカデミー賞・主演女優賞にノミネートされ、後者を受賞している。
あるベストセラー絵本のモデルであったエイミー(パイク)とニック(ベン・アフレック=Ben Affleck)は、周囲からは幸せな夫妻だと思われていた。しかしある日、エイミーが突然行方不明となる。誘拐か、はたまた失踪か。残されたニックはエイミー探索を開始するが、捜査を担当する女性刑事ロンダ・ボニー(キム・ディケンズ=Kim Dickens)は様々な状況証拠から本件は殺人事件であり、犯人はニックなのではないかと疑い始める。果たして、その真相は、というお話。
2時間半に及ぶ超大作なのだが、たるみもゆるみもなく、思わず最後まで見入ってしまった。物凄い展開というか、結構びっくりなお話。考えてみるとこの監督、あの傑作Seven(1995)を作った人だったな、などと妙に納得してしまった。これもまた、後味は非常に良くない、というよりとても悪い、さりとてかなり良く出来た作品である。以上。(2015/06/03)