Michael Gracey監督作品 『The Greatest Showman』
大ヒットによりロングランが続いている本作品は、主に特撮に関わってきたらしい、オーストラリア出身のマイケル・グレイシー(Michael Gracey)が初めて監督したミュージカル映画である。ソング・ライタとして起用されたパセクとポール(Pasek and Paul)は本作品で第90回アカデミー賞ベスト・オリジナル・ソング賞にノミネート。昨年の"City of Stars"(La La Land)に続く受賞は惜しくも逃したが高い評価を受けた。
時は19世紀。主人公のP.T.バーナム(ヒュー・ジャックマン Hugh Jackman)は良家の子女チャリティ(ミシェル・ウィリアムズ Michelle Williams)と結婚し、二人の娘を設けたものの貧乏暮らし。しかし彼は、ひょんなことから大金を手にし、それを元手に見世物小屋「バーナム博物館」を開館する。客足が伸びず経営が思うようにならない中、バーナムは娘の言葉をヒントに小人症、巨人などの「フリークス」達を集めたショーを思いつく。これが爆発的な人気を呼び、バーナムは一躍時代の寵児となるが、やがて…、というお話。
最初から終わりまで、圧倒されっぱなしの約2時間。音楽や演出のすばらしさとともに、ヒュー・ジャックマン他演技陣の歌の上手いこと上手いこと。一部吹替もあるけれど、これはとんでもない。サントラも大変なヒットになっているようで、個人的にも、そして映画業界においても、しばらくこの映画の余韻は残りそうである。(2018/05/10)