BECK HYPERSPACE
まあ、ジャケットの通りタイトルはカタカナなのだが…。セリカなつかしいな。それは兎も角。アメリカのシンガー・ソングライタであるベック(Beck Hansen)による、2年振り14枚目のオリジナル・アルバムである。あの超傑作Colors(2017)の後で、きっと達成感に浸る間もなく、「次、次」って感じで制作に入って、ごく短期間でこれだけのものを出してくるとは何とも恐るべし。プロデュースはベック自身と、ファレル・ウィリアムズ(Pharrell Williams)が中心。ウィリアムズはヒップホップ系の人だと思うのだけれど、その辺りがちょっとだけ出ているような気もする。ホントにちょっとだけなところが面白いかな、と。ポップでブルージィな、そしてまたプログレ臭が随所に漂う、何ともハイ・センスな良作である。以上。(2020/01/12)