RADIOHEAD IN RAINBOWS
今なお音楽シーンにおいて最も影響力のあるバンドの一つであるレイディオヘッド(RADIOHEAD)が10月にリリースした10曲入り新作アルバム。「リリース」とは言っても、まずはIN RAINBOWS公式サイトから音源のダウンロードのみが行なえるようになっただけで(ちなみに右の画像は同サイトのトップページ。)、同サイトで予約注文が出来る、CD本体にアナログ盤2枚及び映像ファイルを含むオマケCDとブックレットが付いて40ポンド(日本円で8,500円ほど。)というやや高額な「DISCBOX」は12月初旬からの発送ということになるらしい。ちなみに、音源についてはこちらの「言い値」で購入可能、ということは実質タダでも手に入る。DLすることが出来るファイルはmp3形式で、基本的にどのような装置でも再生出来るはず。最も大事なことは、この作品、基本的に店頭には並ばない、ということになる模様なのだが、さてさて、そういうことは措いておいて、その中身だけれど、基本的にはこれまでの路線を継承。やや小難しい方向に行っていたのが少々ポピュラな方に向きを変えている感じで、天才詩人にしてヴォーカリストのトム・ヨーク(Thom Yorke)がそのソロ作でみせたリリカルな雰囲気も随所に現われる傑作となっている。音楽的にも素晴らしいのだが、今回はレコード会社との契約上の問題でそういうことになったらしいある意味画期的なリリース方式も業界に波紋を起こしているはずなわけで、相変わらず時代の寵児振りを発揮しているな、と思った次第。以上。(2007/11/18)
in_rainbows