magnet On Your Side
ノルウェイ出身のシンガー・ソングライタであるマグネット(Magnet)こと、エヴェン・ヨハンセン(Even Johansen)による2000年のデビュウ以来3年振りとなる通算2枚目のアルバム。いくつかの曲はデビュウ・アルバムからの再収録となっている。その人気はノルウェイではもとより、日本でもつい先ごろ来日、という感じで、このところ世界を股にかけて実に目覚ましい活躍ぶり。サウンド的にはカントリーやフォークを志向した北欧風ポップス、ということになるのだろう。ややけだるい感じのヴォーカルに、アコースティック・ギターをメインに据えた、電子音の使用を必要最小限に抑えた基本的にアナログな楽器音が絶妙なバランスで絡みつく。中でも、ビョーク(Björk)を若干彷彿とさせる第5曲”The Day We Left Town”と、アイルランドのシンガー・ソングライタであるジェンマ・ヘイズ(Gemma Hayes)をフィーチュアした第7曲”Lay Lady Lay”の2曲は本当に良い曲だと思う。北欧の香り高い、逸品とも言える作品である。以上。(2003/10/03)