Daft Punk Random Access Memories
トーマ・バンガルテル(Thomas Bangalter)とギ=マニュエル・ドゥ・オメン=クリスト(Guy-Manuel de Homem-Christo)からなるフランスのエレクトロ・デュオの通算4枚目のオリジナル・アルバムにして、最高傑作の呼び声高い作品。デビューから20年で4枚、という何とも寡作な彼らだけれど、前作のリリースからおよそ8年という歳月をかけて、特に念入りに作りに作り込んだ作品を届けてくれたことに心から感謝したいと思う。ちなみに、タイトルはコンピュータ用語であるRAM(Random Access Memory)の複数形なのだが、10曲目に”Motherboard”なんて曲を入れていたりすることを含め、この辺り、さすがに良いセンスをしていると思う。プロダクション的には、ゲスト・ミュージシャンとして、ナイル・ロジャース(Nile Rodgers)、ファレル・ウィリアムズ(Pharrell Williams)、パンダ・ベア(Panda Bear)、そして何とジョルジオ・モロダー(Giovanni Giorgio Moroder)までもが参加(第3曲のタイトルは”Giorgio by Moroder”だったりする。)。作品を大いに盛り上げている。全13曲からなるこのアルバム、どの楽曲も素晴らしいのだが、先行シングルとしてリリースされ、大ヒットした第8曲”Get Lucky”は、今後も長く愛されていくはずの傑作である。以上。(2013/06/22)