Shawn Levy監督作品 Real Steel 2012.01(2011)
ヒュー・ジャックマン主演による、ロボット・レスリングを題材にした、SFファミリー・ドラマである。監督はモントリオール生まれのショーン・レヴィ、原作はリチャード・マシスン(Richard Matheson)の短編「四角い墓場」による。
かつてはプロ・ボクサーとして活躍していたこともあるチャーリー(ジャックマン)はロボット・レスリングのプロモータとして生計を立てていた。自らのロボットを試合でボロボロにされてくさっているところに、離婚した妻の遺児・マックス(ダコタ・ゴヨ=Dakota Goyo)を、元妻の姉夫妻が引き取りたい、という話が持ち込まれる。金欲しさに対価として10万ドルを要求するチャーリーだが、条件として夫妻が旅行に出る3ヶ月の間マックスを預かることになる。しばらく居候することになったマックスは、スクラップ置き場で見つけた時代遅れのトレーニング用ロボットをジムに持ち帰り、訓練を始めるが、やがて、というお話。
ロボットによるバトル、みたいなアイディア自体は昔からあるものだし、父と子、そしてまた人と機械の交流というテーマにしてもそれは同様。それでもなお本作品が何ともカッコよく、そしてまた感動的なのは、エンターテインメント映画がならうべき基本な事柄をきちんと押さえた脚色や演出によるところが大きいのだろう。こうなると続編が見たい、のだが果たしてかなうだろうか。以上。(2013/02/15)