AUDIOSLAVE REVELATIONS
日本語にすると「啓示」という意味になるタイトルを持つ、凄腕ロック・バンドAUDIOSLAVEの前作からたった1年でリリースされた通算3枚目のオリジナル・フル・アルバムである。プロデューサがPerl JamやLimp Bizkitなどのアルバムを手がけたことがあるブレンダン・オブライエン(Brendan O'Brien)という人に変わったのだけれど、バンドのサウンド・スタイルが確立しているためもあってか中身は前作とほとんど変わらない。これは別に悪いことでもなく、一曲一曲のクオリティの高さと、聴くほどに味わいが出てくる辺りはこれまでの作品と同じくさすが、という感じ。それでも折角第2作とは2枚組にしないで出した「新作」なのだから少々でも新味はないのか、と言えば、例えば第7曲“SOMEDAYS”などにはこれまでに発表された基本的にクールな楽曲群とはちょっと異なる、 まあ、言ってしまえばAerosmithにも通じるような「賑やかさ」などを感じ取ったりも出来る。もうちょい違った面も見せて欲しい気もするのだが、それは無い物ねだりなのかも知れず、取り敢えずは極めて完成度の高いアルバムであることは間違いないことを述べておこう。以上。(2006/09/16)