THE SMASHING PUMPKINS CYR
アメリカのバンドであるザ・スマッシング・パンプキンズ(THE SMASHING PUMPKINS)による、通算11枚目のオリジナル・アルバム。2年位のインターヴァルでのリリースになったのだが、タイトルは予想に反して前作のVol.2ではなかった。ジャケットは同じデザイナによるものだが。タイトルがとんでもなく長く、中身が異様に短かった前作とは異なり、今回は非常に短いタイトルで全20曲73分という超大作。プロデュースはフロントマンのビリー・コーガン(Billy Corgan)が担当。それがサウンドに強く出ているのかも知れないが、全体的にシンセ・ポップかつビリーによるヴォーカル・アルバムな印象。端的に言って、かつてのニュー・オーダー(New Order)っぽい。これだと、彼ら(スマパン)がやっていた、何とも独特なスタイルのギター・ロックみたいなものを期待する人には、そっぽを向かれる可能性がある、と思う。そう言えば、そもそもコーガンもギタリストなはずなのだが…。まあ、コーガンの歌い口は結構好きなのでこれはこれで良いかな、と思ったのだが、基本的にとてもあっさりした感じの、良質ポップ・アルバムである。以上。(2021/01/13)