アメリカのバンドであるザ・スマッシング・パンプキンズ（THE SMASHING PUMPKINS）による、4年振りにリリースされた記念すべき10枚目のオリジナル・アルバム。記念すべきことは別にもあり、オリジナル・メンバであるドラムのジミー・チェンバリン（Jimmy Chamberlin） とギターのジェームズ・イハ（James Iha）が遂に復帰。この人がいないと始まらないフロント・マンのビリー・コーガン（Billy Corgan）と、しばらく活動を共にしてきたジェフ・シュローダー（Jeff Schroeder）も残留して4人構成となった。プロデューサは大御所のリック・ルービン（Rick Rubin）が担当。タイトルの長さに比して、全8曲計32分とやや短かめの作品であるのだが、全ての曲をシングル・カットできるのではないかと思うほどの、充実感と爽快感溢れる内容になっているのも事実。個人的には本年のベスト。紆余曲折を経ての、アルバム全編から感じられる濁りのない明るさと前向きさはいったい何なのだろう。Vol.2のリリースが本当に待ち遠しい。以上。（2018/12/15）