U2 Song of Innocence
アイルランド出身の世界的4人組バンドであるU2の、およそ5年振りとなる13枚目のオリジナル・アルバム。CD発売前にiTunes利用者に無料配信される、という凄まじい大盤振る舞い振りな事態に賛否両論が飛び交う始末だったこのアルバム、中身は非常に濃い、というか普通以上に素晴らしい作品である。タイトルはもちろんウィリアム・ブレイク(William Blake)から。プロデューサは基本的にデンジャー・マウス(Danger Mouse)で、ポール・エプワース(Paul Epworth)、ライアン・テダー(Ryan Tedder)、デクラン・ガフニー(Declan Gaffney)、フラッド(Flood)らが個別に参加。全体として、このところの1980年代への回帰路線を更に推し進めた感じの、ベース・ギター・ドラムス・ヴォーカルがそれぞれに主張し合い、そしてまた良い具合にかみ合った、基本的にはとてもシンプルなバンド・サウンドでまとめ上げられたアルバムとなっている。 突出して凄い、という曲はないのかも知れないが、シングルカットされたバラードの第4曲”Song for Someone”、いかにも彼ららしい第6曲”Volcano”、初期の曲みたいな第7曲”Raised by Wolves”などは個人的には傑作の部類に入るように思える。以上。(2014/10/26)