Jon Watts監督作品 Spider-Man: Far From Home 2019
昨年の夏に公開された、スパイダーマンの新シリーズ第2作。監督は前作に引き続きジョン・ワッツ(Jon Watts)。当たり前ではあるが主演のピーター・パーカー役もトム・ホランド(Tom Holland)が続投。今回はゲストとしてスウェーデン系アメリカ人のジェイク・ジレンホール(Jake Gyllenhaal)が、ヴィラン役のミステリオ役で出演する。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』で描かれた戦いから8カ月。やや落ち着きを取り戻した中で、ピーター・パーカーらが通うミッドタウン高校の面々は、ヨーロッパでの研修旅行に向かう。折しも、異世界からの侵略であるとおぼしき災厄を幾度か止めたことでミステリオと呼ばれ始めた男クエンティン・ベックがパーカーの前に現われ、共闘を持ち掛けてくるが…、というお話。
アイアンマン無き世界、ということになる。その辺りのことも含め、このシリーズというか、そもそも一連のマーベルものは全部がつながった壮大なお話なのだが、そこはそれとしてこれはこれで一つの作品としてきっちりまとめ上げられていて、全然分かり難くないところが素晴らしい、と思った。
話の舞台がニュー・ヨークというかとうとうアメリカ大陸からも離れたことを特記しておきたいが、それはさておき、特撮映画として、更には青春映画としての出来も非常に高レヴェル。今日のハリウッドが持つポテンシャルの高さを見せつけられた感じ。続編が非常に楽しみである。以上。(2020/02/05)