J.J.Abrams監督作品 STAR WARS: THE FORCE AWAKENS
全9編からなるスペース・オペラ映画である『スター・ウォーズ』の7つ目のエピソードである。ルーカス・フィルムがウォルト・ディズニー・カンパニーに買収されたため、シリーズ初のディズニー映画、となった。監督はかの傑作MI:IIIを撮ったJ.J.エイブラムズ(J.J.Abrams)。主演のレイ役には英国の若手女優デイジー・リドリー(Daisy Ridley)を起用。出演は他に初期3部作(エピソード4-6)の中心人物を演じたハリソン・フォード(Harrison Ford)、マーク・ハミル(Mark Hamill)、キャリー・フィッシャー(Carrie Fisher)ら。
エピソード6で描かれた戦いから約30年が経過。帝国軍の残党から発展した「ファースト・オーダー」と、ルーク・スカイウォーカーの妹レイア・オーガナ(フィッシャー)率いる「レジスタンス」の両陣営は、姿を消したルーク(ハミル)が残した地図の探索に血眼になっていた。その地図を、ジャクーという惑星でごみ収集人をしている若い娘・レイがひょんなことから入手。これを嗅ぎ付けた帝国軍はレイを追い始めるのだが、…というお話。
既視感の強い、どころか、ほとんど見たことのあるシーンしかない作品だな、というのが第一印象。こういう戦略には賛否両論あるのだろうけれど、個人的には余り支持したくない次第。それなら別にあの良く出来たエピソード4-6を見直せば良い訳で…。
まあ、スペース・オペラというジャンルがほんとに矮小なものになり果てている昨今の現状を考えると、こういうある意味伝統的で保守的とさえ言えるものがリヴァイバルを果たす余地はある、のかも知れない。それでも、エピソード8、9でもこの流れが踏襲されることを考えてしまうと、さすがにそれはちょっとなー、と思ってしまうのだ。以上。(2016/01/05)